【取扱注意】篠笛のお手入れ・保管方法とは?【本管】

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篠笛興味津々猫
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・篠笛のお手入れ方法は?

・篠笛の保管方法は?

・扱う上で注意することは?

篠笛麻の会の大輝です。

せっかく買った竹の篠笛が割れてしまった、、、となる方が少なからずいらっしゃいます。

篠笛は天然の竹なのでもちろん何もしなくても割れることはありますが、気をつけることで限りなく減らすことは可能です。

正しい方法を知らないと、思わぬところで大切な篠笛が割れる可能性があります。

本記事では、篠笛のお手入れや保管方法、取扱注意点を解説していきます。

篠笛と長く付き合うためにも正しいお手入れ・保管方法を知りましょう。

(ちなみに、プラスチックの練習用篠笛は、お湯にも衝撃にも強いので繊細なお手入れは不要です。)

篠笛のお手入れ方法

篠笛のお手入れ方法は以下のとおりです。

  1. 毎日吹く
  2. 綿棒で唄口や指孔のホコリを取る
  3. 露切りで管内のホコリを取る

それぞれ解説していきます。

毎日吹く

篠笛の1番のお手入れ方法は、毎日吹いてあげることです。

竹は適度な油分があると潤いを長く保ち、寿命が長くなります。

オリーブオイルや椿油、くるみ油等を塗る人もいますが、手の脂で充分です。

毎日篠笛に触れることで、自然と竹に手の脂が馴染んでいきます。

「1番のお手入れが毎日練習すること」という話でした。

綿棒で唄口や指孔のホコリを取る

篠笛を長く吹いていると、唄口や指孔にホコリが溜まってきます。

ホコリをずっと放置していると見た目も勿論ですが、唄口にホコリが溜まると吹き口の息が入りづらくなり音にも影響します。

気になった時でいいので、綿棒など柔らかいもので唄口や指孔のホコリを優しく拭き取ってあげましょう。

露切りで管内のホコリを取る

唄口や指孔もですが、管内にもホコリが溜まってきます。

管内のホコリは綿棒ではなかなか取ることができないため、専用の露切りを使います。

露切りを唄口から入れて管尻(かんじり)に通してから、優しくゆっくりと引っ張り出します。

この際の注意点として、管内には漆が塗ってある篠笛が多いため、強く擦ってしまうとせっかくの漆が剥がれてしまう恐れがあります。

なので、管内に露切りを通すときは丁寧に行うようにしましょう。

販売している露切りでなくても、細い棒にアルコールシートなどをつけて自作したものでも代用できます(実際に私も自作して使っていますが何かあった際の保証はできません)。

ただし、自作したもので行う際は余計に注意して掃除しましょう。

篠笛の保管方法

篠笛の保管方法は以下のとおりです。

  1. 篠笛袋などで保管する
  2. 湿度の保たれた室内で保管する

それぞれ解説していきます。

篠笛袋で保管する

篠笛は専用の篠笛袋で保管しましょう。

篠笛を裸のままでそのまま置いておくことは、衝撃や乾燥につながるため良くありません。

篠笛袋には布製のものや、竹や木でできた筒もあります。

もちろん自作もできるので自分が気に入った篠笛袋を購入するなり、自作するなりしましょう。

篠笛麻の会でも、特注の笛袋を取り扱っているのでぜひご参考ください。

篠笛袋の購入はこちら

他にもたくさん種類ありますが、ネット販売は数に限りあります。

湿度の保たれた室内で保管する

篠笛は湿度の保たれた室内で保管しましょう。

高温多湿や乾燥は篠笛には悪影響です。

外だと高温にさらされ乾燥してしまいます。

室内でもエアコンに直接当たる場所や直射日光の当たる場所への保管は厳禁です。

よくありがちですが、夏場は車の中も高温になるので長時間保管するのは控えましょう。

できるだけ室内の暗所に保管することがおすすめです。

篠笛の取扱注意点

篠笛の取扱注意点は以下のとおりです。

  1. 衝撃を避ける
  2. 高温多湿・乾燥を避ける
  3. 過度に管内を掃除しない

それぞれ解説していきます。

衝撃を避ける

篠笛は衝撃に弱いため、高いところや床に置いたりすることは避けましょう。

練習する際も置く場所に注意すると良いです。

篠笛に露が溜まってきた際に、篠笛を振って露を飛ばすことも控えましょう。

天井や周りの物に当たってしまって割れた方が実際にいらっしゃいます。

想定できる衝撃はできるだけ避けましょう。

高温多湿・乾燥を避ける

篠笛は高温多湿・乾燥に弱いです。

練習後は篠笛袋に入れて室内の暗所に保管しましょう。

室外や車の中などは高温になりやすいので長時間の保管は避けましょう。

また、室内でもエアコンの直接当たる場所や直射日光の当たる場所も避けましょう。

過度に管内を掃除しない

過度に管内を掃除することもよくありません。

篠笛の管内は漆が塗ってあります。

この漆が、防水性・防腐性の役割を果たしてくれています。

篠笛の管内は常に湿っているのにカビが生えたりしないのは漆のおかげです。

漆は擦りすぎると取れたり剥げたりすることがあるので、必要以上に掃除しないようにしましょう。

目安としては3ヶ月〜半年ほどに一回程度で十分です。

中には漆のためにあえて全く掃除しない方もいらっしゃいます。

Q:もし篠笛が割れてしまった場合は?

万が一篠笛が割れてしまった場合は、購入した先生や笛師さんに問い合わせましょう。

下手に自分で直そうとはせずに、専門の方に見てもらって修繕してもらったほうが確実です。

購入して一年までは無料で修理してもらえるなど、対応がさまざまなので購入する際には万が一の場合も想定しておくと良いでしょう。

まとめ:篠笛はうまく付き合って一生のお供に

本記事では、篠笛のお手入れ方法、保管方法、取扱注意点を解説しました。

篠笛はとても繊細な楽器なので、不意に割れてしまうこともあります。

少しでも篠笛と長い付き合いを続けるために扱いには注意しましょう。

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