
- 篠笛でタンギングをしてしまう
- 篠笛らしく吹きたい
- タンギングはやめた方がいい?
篠笛 麻の会の大輝です。
篠笛を吹く時に、無意識にタンギングをしてしまう方がいます。
実際に私も、篠笛を始めた頃はよくタンギングしていました(その後矯正)。
タンギングとは、管楽器を演奏する際に舌を用いた技法により、空気の流れを瞬間的に遮断して、1音1音分けて吹く奏法です。
リコーダーを吹く時に、トゥートゥーと一音ずつ吹くあれです。
同じ横笛である、フルートやピッコロなどの西洋楽器では当たり前のように用いられる奏法で、皆さんが馴染み深いリコーダーでも使われています。
しかし、和楽器である篠笛では基本使いません。
篠笛らしい雅やかな音色を楽しみたいのであれば、タンギング奏法は直すべきです。
タンギングを無意識で使っている方で直したい方はぜひご参考ください。
タンギングをしてはいけない理由
篠笛の演奏では、タンギングをすると稚拙(子供っぽい)な演奏とみなされる場合が多いです。
加えて、篠笛は1音1音区切らず吹くので、タンギングをすると旋律が途切れ、篠笛の演奏の雰囲気が損なわれてしまいます。
せっかく音は上手なのにタンギングのせいで雰囲気台無し、、、みたいな事もあります。
篠笛らしい演奏をするためにも、タンギングは早めに治しましょう。
タンギングをしてしまう原因と対処法
篠笛でタンギングをしてしまう原因は以下のとおりです。
- 1音1音吹こうとしている
- 口で吹こうとする意識がありすぎる
- 連続音を打たずにタンギングしている
- 西洋楽器と同じように吹いてしまっている
それぞれ対処法と共に解説していきます。
1音1音吹こうとしている
1音1音吹こうとしていると、タンギング気味になってしまいます。
初心者の方は、息が続かないので1音ずつ吹いてしまう傾向があります。
1音ずつ吹いてしまうと、自然とタンギングっぽくなってしまうためよくありません。
対処法としては、息が続かなかったとしても長く吹くことです。
途中で息が途切れても構わないので、1音ずつではなく本来の息継ぎの場所まで吹き切りましょう。
練習していくと徐々に力みが取れ、息も続くようになります。
口で吹こうとする意識がありすぎる
口で吹こうとする意識がありすぎるとタンギングになってしまいます。
そうするとタンギングしてるつもりはなくても、1音ごとに息を入れるため勝手にタンギングになってしまうのです。
対処法としては、口ではなく指で吹いている意識を持つことです。
1音1音で変えるのは息ではなく指です。変ですが指で吹いている意識を持ちましょう。
連続音は指使いでしています。
息はずっと一定の量で構いません。(後々抑揚をつけるために変えていく必要はありますが、、、)
癖になっている場合もあるので、徐々に無くしていきましょう。
連続音を打たずにタンギングしている
篠笛は1音1音区切らず演奏するので、基本はタンギングになることはありません。
しかし、連続音の時に限っては、タンギングっぽくなる方が多いです。
連続音を打たずに、舌で同じ音を区切って吹くと自然とタンギングになってしまいます。
あえてタンギングをすることもありますが、基本的には連続する音は連続音を打ちます。
運指の連続音は色々あるので、調べるなり師匠に聞くなりして全て把握しておきましょう。
西洋楽器と同じように吹いてしまっている
西洋楽器と同じように吹いてしまうとタンギングになります。
西洋楽器の経験者の方で自然とタンギングをしてしまう方がいます。
長年染み付いてきた奏法なので仕方ないのでしょう。
対処法としては、篠笛は全く別の楽器だと思って取り組むことです。
中にはフルートと篠笛を同時並行で練習している方もおられますが、しっかりと吹き分けています。
西洋楽器と和楽器は、文化も譜面も奏法も一緒ではありません。
全然違うものと思って新鮮な気持ちでお稽古に取り組みましょう。
まとめ:タンギングは癖になる前に修正しよう

篠笛でタンギングをしてしまう原因と対処法は以下のとおりです。
- 1音1音吹こうとしている→息が続かなかったとしても長く吹く
- 口で吹こうとする意識がありすぎる→口ではなく指で吹いている意識を持つ
- 連続音を打たずにタンギングしている→連続音をしっかり打つ
- 西洋楽器と同じように吹いてしまっている→篠笛は全く別の楽器だと思って取り組む
タンギングは癖になると修正するのが難しくなるので、できるだけ早い段階で治すようにしましょう。
また、「トゥー」と吹かないように意識しましょう。
「い」の口で唇を綴じ、「ふーーーーーーー」と長くまずは10秒は均等に続くように頑張ってみてください!


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