- 篠笛の呂、甲、大甲って何?
- 吹き方ってどうするの?
こんにちは。呂、甲、大甲の一つも読めなかった篠笛奏者の大輝です。
呂、甲、大甲とは篠笛の音域のことです。
それぞれ呂(りょ)音、甲(かん)音、大甲(だいかん)音と呼ばれます。
本記事では、篠笛を始めて呂、甲、大甲って何?と思われた方に向けて吹き方も含めて解説していきます。
篠笛初心者の方は是非ご参考ください。
呂、甲、大甲とは?
呂、甲、大甲とは篠笛の音域のことです。
篠笛には呂(りょ)、甲(かん)、大甲(だいかん)と呼ばれる3つの音域があります。
呂、甲、大甲の順に音域が高くなり、音域の広さ約は2オクターブです。
呂の音が低く、甲の音が高く、大甲の音が甲高い響きになります。
それぞれ吹き方が違い、特に甲と大甲は音を出すのが難しいです。
ざっくりいうと呂、甲、大甲はそれぞれ違う音域の音だと思ってください。
呂、甲、大甲の吹き方
呂、甲、大甲の吹き方をそれぞれ解説していきます。
篠笛には運指という指の置き方があり、数字譜によって運指が異なります。
呂音は漢数字(一、二、三)で、甲音と大甲音がアラビア数字(1、2、3)表記です。
画像のように、呂と甲は同じ運指で吹くことができます。
どうやって吹き分けるかというと、吹く息の強さ、竹と唇を当てる強さで呂と甲を吹き分けます。
大甲は少し違う運指となるため注意が必要です。
まずは呂の音から練習していきます。
最初から甲、大甲の練習をしようと思うと必ず挫折するからです。
初心者の方はまずは呂の練習をして、慣れてきたら甲、その後に大甲の練習をするとスムーズに上達できます。
呂音の吹き方
呂音は腹の底から息をゆっくり出して吹きます。
まずは簡単な六や五の音から吹くことがおすすめです。
音が上手に出た後に四、三、二、一と低い順に練習しましょう。
最初はなかなか綺麗な音が出ないと思います。
うまく音が出ない人は丹田(へその下らへん)を意識すると綺麗な呂音が出やすくなります。
呂音は一番出やすい音ですが、呂が苦手で甲の方が得意な人もいます(私は呂音が得意で、甲音が苦手)。
最初から音が出なくても大丈夫なので、焦らず練習しましょう。
甲音の吹き方
甲音は呂とは違い、2と3の音から始めましょう。(5、6は出にくい)
甲音は息をまとめて勢いよく吹くことで音が出ます。
加えて、竹を唇に少し押し付けるとより甲音が出やすいです。
呂音が綺麗に出ても、甲音は出ないことが多いです。
甲音が出ないときは、思い切り息を吹き込んでみると高い音が出る時があります。
その時の息の通り方や、竹と口の当て方の感覚を覚えておきましょう。
最初は勢いよく吹かないと出ないと思いますが、慣れてくれば少ない息でも綺麗な甲音が出るようになります。
私自身最初の半年くらいは、満足する甲音が出ませんでした。
甲音はコツを掴むまで時間がかかるので、長い目で根気強く練習しましょう。
吹き込みさえすれば必ず出るようになります。
大甲音の吹き方
大甲音は甲音より難しいです。
運指も呂音や甲音とも違うため、頭の切り替えが必要になります。
基本的には2と3の大甲音しか使わないため、この2つの音を練習しましょう。
吹き方のコツとしては、甲音と同じで勢いよく息を吹き込むことです。
たまたま大甲音が出た時の感覚を覚えて、何度も吹き込むのみです。
最初は音すら出ない、破裂音がするなど苦心すると思いますが、それも大甲音が出るまでの1つのステップです。
大甲音は指をしっかり抑えていないと破裂音が出て綺麗な音が出ません。
呂や甲よりも、意識して指をしっかり抑えることがコツです。
粘り強く練習しましょう。
まとめ:呂、甲、大甲を出せるようになろう
呂、甲、大甲の吹き方について解説しました。
全ての音に共通したコツは、運指の指をしっかり抑えることです。
音が出ない時は、息の使い方以上に指がしっかり抑えられていないことが原因です。
自分の指がしっかりはまっている事を確認しながら練習しましょう。
綺麗な音が出るまでは長い道のりですが、やりさえすれば必ず出るようになります。
篠笛を長い目で楽しみながら向き合うことが、何よりの上達のコツです。
篠笛麻の会では随時生徒を募集しています。
独学で息詰まっている方、これから篠笛を始めたい方はぜひお問合せください。
コメント