
- 篠笛って何?
- 篠笛の歴史は?
- どんな種類があるの?
初めまして篠笛 麻の会の大輝です。
篠笛について知らない方に向けての記事になります。
私自身、篠笛と出会うまでは名前すら全く知りませんでした、、、
本記事では、篠笛について簡単に解説していきます。
篠笛奏者の目線で紹介するので、篠笛を知りたい方はぜひご参考にしてください。
篠笛とは?

篠笛とは、竹に穴を開けただけのシンプルな日本の横笛です。
読み方は篠笛(しのぶえ)。
主に篠竹(しのだけ)という竹で作られています。他にも女竹(めだけ)、なよたけなどがあります。
古くから童歌(わらべうた)・唱歌(しょうか)・お囃子(おはやし)などの演奏で利用されており、今でも数多くの人から親しまれている楽器です。

篠笛は平安時代にはすでに広く演奏されており、上流階級で使われていた龍笛(りゅうてき)や能管(のうかん)を庶民階級でも演奏できるように簡素化したものと言われています。
音色は、竹ならではの優しい音で、聞いているだけで心が透き通るような懐かしい音色が特徴。
和楽器として太鼓と一緒に演奏されることが多く、篠笛と太鼓は恋人と言われるほど音色の相性が良いです。
篠笛の種類

篠笛には、古典調と邦楽調(唄用)とドレミ調の3つの種類があります。
- 古典調
- 唄用(邦楽調)
- ドレミ調
よくわからないと思いますが、最初は3つ種類が分かれているんだなという理解で大丈夫です。
古典調

古典調篠笛は、お囃子用に調律された篠笛です。
指孔(押さえる穴)の大きさがほとんど均一です。
現代のドレミ調に合わせて作っていないため、ドレミ調にはない独特な音が出ることが特徴です。
お囃子や民謡などに合う音色となっています。
唄用(邦楽調)

唄用(邦楽調)篠笛は、昭和に歌や三味線などの民謡に合わせやすいように、日本十二律という音階に調律された篠笛です。
先ほどの古典調と比べると、1つ指孔の大きさが違うことがわかります。
ある程度ドレミ調に沿って作られているため、現代曲も違和感なく吹きやすいです。
日本の伝統的な曲であるさくら、荒城の月などの唱歌を演奏するときに用います。
ドレミ調
ドレミ調篠笛は、現代の曲を吹くために調律された篠笛です。
現代のドレミ調に完璧に調律されており、指孔の位置や大きさも独特です。
現代の曲なら邦楽でも洋楽でも演奏することができます。
篠笛の調子について

篠笛には調子があります。篠笛の調子とは、笛の長さや音の高さが違いのことです。
演奏する曲によって13つの異なる調子を使い分けて演奏します。
一本調子から十三本調子まであり、篠笛の長さや穴の大きさも様々です。
長く太い一本調子の笛は音が低く、逆に短く細い十三本調子の笛は音が高くなります。
初めての方には、六本・七本・八本の3調子が一般的に多く利用されているためおすすめです。
私達は唄用の七本調子から始め、古典調の六本調子と三本調子も用いて演奏しています。
まとめ:篠笛は古来からある日本の横笛

篠笛は、古来からある日本の横笛です。
平安時代に上流階級が用いていた龍笛や能管が、庶民階級にも気軽に演奏できるよう簡素化されたことが起源となっています。
篠笛には、古典調や唄用、ドレミ調など種類があり、その中でも一本調子から十三本調子まで音階の違う調子があります。
篠笛の音色は日本人のDNAに深く染みるような味わいがあります。
気になった方は是非演奏会を聴きに行ったり、篠笛を実際に吹いてみてください。
篠笛は聞くのも楽しいですが、自分で吹くのも楽しいですよ。
今から篠笛を始めてみたいという方はこちらも是非ご参考ください。
コメント
内容がわかりやすく、知らない話しが学べて嬉しいです、大輝くんのコメントは、いつもながらほっとしますね😃色々聞かせて下さいませ。
当ブログ初コメント!
嬉しいお声ありがとうございます。
これからも初心者目線で更新していきますので、よろしくお願いします。